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Ecology and Economy

Daisuke Inoue
  1. 経済と環境・人間と社会システム
  2. 江戸時代の循環社会
  3. 共有地の悲劇、解決策
  4. 持続循環社会システムの構築

どのように環境問題・食糧問題・エネルギー問題を解決するか?

人文科学からのアプローチ
 思想・価値観・ライフスタイル・倫理
社会科学からのアプローチ
 
政治・経済システムの構築/科学技術を社会に還元する仕組み=ビジネス化
自然科学からのアプローチ 
技術開発(bio technology, nano-technology, information technology, energy technology)

なぜ環境と経済か?


経済成長が目標であるべきか?環境を維持したままで経済成長可能か? 資源は有限。現在の経済理論は、無限の資源の存在を前提としている。

なぜ人は社会システム(経済・政治)を必要とするか?

限りある資源の生産・配分が経済システムの機能。
集団の中の意思決定をする事が政治システムの機能。

生活水準を高めるならば、個人の所有がなく、すべてがPublicである社会主義でもいいのでは?
自由競争か協力・共存か?個人か集団か?を文化に合わせて社会システムを設定する。文化もシステム。


江戸時代における循環社会

200年以上にわたり、持続的な経済発展を遂げた。
  • 生態系の中に経済システムが組み込まれ、物質循環が行われていた。
  • 都市と地方の関係。
  • 地域分業化の進展。
  • 水・食糧・エネルギーの管理

  • 経済が生態系を破壊する方向ではなく、生態系を育てる方向に作用した。 人間が媒介となり、生態系の循環の一部分を作り出した。
    遠距離輸送が、地球的な循環の大きな流れの中のひとつになって、循環と循環を繋ぐ役割をした。

    江戸時代の経済

    モノと貨幣の循環がおこり、経済が活発化する。江戸時代には米が経済を動かした。
    流通網が整備された。長距離輸送をして、全国から米が江戸、大阪に集める仕組みが出来た。
    =米を作れば、都市に運ばれる仕組みができていた。
  • 水産物 南海道
  • 美術工芸 畿内
  • 家庭用品 山陽道
  • 農産物 東海道
  • 林産物 山陰道
  • 鉱動物 北陸道
  • 衣料品 畿内
  • 燃料 山陰道

  • 都市で消費。 畿内は手工業品と貨幣を交換して、農産物を得る。

    自己の利益を増やそうとする行動が、結果的に協力行動に繋がった。
    =インターネット原理?Wikipedia原理

    米を作ろうとした事が、山を豊かにした。

    1. 新田開発を行う。新田には栄養分が流れてこなかったから、干鰯を肥料として使う。煮た時に出る魚油は灯油として使う。
    2. 微生物が分解する事で、田んぼの栄養が増え、魚や虫がわく。
    3. 鳥がそれらを食べて山へ帰って糞をする(=養分を下から上へ運ぶ機構)。   木が育ち、山が豊かになる。
    4. 山からその養分が川を伝わって流れてきて、また米がよくとれる。    海に流れた川の養分でプランクトンが増え、魚が育つ。
    都市が出来ると、燃料が必要となり、その周りは木が切られ、禿山になる。 しかし、東京の周りでは、禿山は少なかった。
    1. 運ばれた米を都市の人が食べ、その糞尿を都市近郊の田畑で肥料として使う。
    2. 田畑の栄養分が増え、虫が増える。
    3. その虫を鳥が取ってきて雑木林へ運ぶ。
    4. 林に養分が戻り、木がよく育つ。

    共有地の悲劇を防止する仕組み

    共有地の悲劇とは、共有が資源の乱獲や環境破壊をもたらす説。

    1. 共有資源を利用する時に、周囲の影響を考えずに、個人やチームなどがそれぞれ自分の利益だけを考えて行動する。
    2. それが積み重なり、ある時点において全員の行動が共有資源に過大な負荷をかける。
    3. 当事者全員にとっての利益が減少する。
    4. 最悪の場合、その共有資源が枯渇し、個人やチームなどが活動している場そのものが崩壊する。

    例.牧夫の悲劇

    1. 誰のものでもない牧草地があり、そこに牧夫たちが自分の所有する家畜を放牧する。
    2. 放牧方法については、何のルールもなく、各自が自由に放牧した結果、過放牧となる。
    3. 家畜は食べる牧草が少なくなるので、成長が悪くなり、牧夫全員が膨大な損害を被る。牧夫たちは皆、責任が自分にないと考えるので、結局責任を取るものは誰もいない。
    4. その結果、牧草地が消滅し、家畜の放牧ができなくなる。

    目先の利益を追求させるようにシステムが作られている限り、当事者たちは自分の利益を最大化する行動を追及する。個人が自ら行動をとり続けるインセンティブを特定する必要がある。


    「共有地の悲劇」解決策

    1つの管理主体による全体の管理監督責任制度を作る。公的機関による公有地の管理。協力する仕組みを作る。

    淡路島


    伝統的な生活?
    植林事業


    自然調和型都市開発

    Frank Floyd
    黒川紀章
    安藤忠雄

    持続可能循環社会の構築


    Bibliography


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    (EX) Lynch, Tim. "DSN Trials and Tribble-ations Review." Psi Phi: Bradley's Science Fiction Club. 1996. Bradley University. 8 Oct. 1997 .

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